診療方針
ミニマル インターベンション デンテイストリー
[Minimal Intervention (Ml) Dentistry]とは、21世紀の治療の新しい方向性でう蝕(虫歯)治療に際して、最小限の外科的侵襲・介入(=あまり削らない)にとどめることで、その歯の寿命を延長しようとする概念です。2002年にFDI(国際歯科連盟)が提唱しました。朝日大学歯学部での勤務時代に学生さんに対して教育してきたことであり、私の歯科治療の基本です。ミニマルインターベンションデンテイストリー(MI)は虫歯治療に対しての概念ですが、ほかの歯周病治療、かぶせ物、ブリッジ、義歯、抜歯など様々な治療もMIの考えに基づいて実践します。
予防歯科
PREVENTIVE
CARE
成人の歯の本数をご存じですか?永久歯は28本(親知らずを入れると32本)、乳歯は20本です。また、日本人の80歳時点での平均残存歯数は約17本と報告されています。10本以上も歯を失ってしまっているのです。しかし、多くの方が毎日歯磨きをしていると回答しています。これは『磨いている』と『磨けている』の違いから生まれる結果です。予防歯科では、口腔内チェック・検査・定期清掃・ブラッシングの指導などを行い、健康な歯を長く維持するお手伝いをしています。
「歯科医院にはいつ来ればいいですか?」
多くの方は「痛くなったら行く」と思われるかもしれません。しかし、歯の健康を守るためには予防(管理)目的で定期的に受診することが最も効果的です。
定期検診を受けることで、虫歯や歯周病を未然に防ぎ、歯を削る治療や手術を最小限に抑えることができます。また、もし問題が見つかった場合でも早期発見・早期治療によって、負担の少ない治療で済ませることが可能です。
「痛くなる前に」歯科医院を活用し、健康な歯を長く保ちましょう!
健康な口腔内を長く保つ為に、虫歯や歯周病が無い方でも定期健診は約3ケ月に一度のペースで受診される事をおすすめしておりますが、お口の中の状態(汚れの多さ、歯茎の腫れ、むし歯が多いなど)によって異なりますのでよく相談してから決めていきましょう。
口腔内のチェック
歯の汚れ・歯石などをチェックします。歯肉炎・歯周炎などになっていないか歯肉の状態をチェックします。また、同時に虫歯や不良な詰め物がないかを確認します。
ブラッシング指導
チェックの結果から、普段の歯磨きで磨ききれていない箇所のご説明をし、正しいブラッシングの指導を行います。
PMTC
歯科医院で行う専門的なお口のケアプログラムの事です。
歯垢(プラーク)・ステイン・タバコのヤニなど、毎日のブラッシングでは磨ききれない汚れや、磨きにくい所の汚れを数種類の専用の器機を使いクリーニングいたします。
PMTCとは?
PMTCProfessional:プロフェッショナル
Mechanical:メカニカル
Tooth:トゥース
Cleaning:クリーニング
フッ素塗布
フッ素を歯の表面に塗ることで虫歯菌に強い歯にします。
噛み合わせチェック
歯は長年使っているうちに磨り減ったり、歯周病で歯が動くようになったりして噛み合わせが少しずつずれていきます。気になることがあれば早めにチェックすることをお勧めします。必要に応じマウスガードを装着します。
SMT(サリバリーマルチテスト)
簡単にできる唾液検査です。
唾液に含まれている成分や菌の数を調べることによって、歯や歯茎の健康や口腔内の清潔度が分かります。結果を基に、患者様に合ったケアアドバイスをいたします。
一般歯科
GENERAL
口の中の三大疾病とは?
お口の健康を脅かす三大疾病として、以下のものがあります。
歯の表面のエナメル質が酸によって溶け、進行すると痛みや歯の欠損につながります。
歯を支える骨や歯ぐきが細菌感染によって破壊される病気で、放置すると歯が抜け落ちる原因になります。
歯ぎしりや食いしばり、酸蝕(酸による歯の溶解)、過度なブラッシングなどによって歯がすり減ったり、欠けたりする現象を指します。Tooth Wearの管理:マウスピース(ナイトガード)の作成・適切なブラッシング指導・歯質を守る治療が必要です。
虫歯や歯周病は、一度なってしまうと自然に治る事はありません。「痛くなってから治療する」のではなく、定期的な検診とクリーニングで予防することが何よりも大切です。健康な歯を長く保つために、ぜひ定期的に歯科医院を受診しましょう!
義歯・ブリッジ
DENTURES
BRIDGE
歯を失ってしまった場合の治療法
残念ながら歯を失ってしまった場合、そのまま放置すると噛み合わせが崩れたり、残っている歯に負担がかかったりするため、適切な治療を行うことが大切です。失った歯を補う方法として、以下の選択肢があります。
取り外し式の人工の歯で、部分入れ歯(一部の歯を失った場合)と総入れ歯(すべての歯を失った場合)があります。
クラスプタイプ…
クラスプという金属のバネを歯に引っ掛ける方法です。保険診療内の治療では金属を使います。
失った歯の両隣の歯を支えにして、人工の歯を固定する方法です。
保険診療内での治療が可能(材料など一部規定があります)
付けている違和感が少ない
噛む力を維持できる。
土台となる健康な歯が必要
健康な歯を削る必要がある
土台となる歯の健康維持がとても重要
顎の骨に人工の歯根(チタン製のネジ)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。
どの治療法が適しているかは、お口の状態やライフスタイルによって異なります。歯を失った場合は、できるだけ早く歯科医院で相談し、最適な方法を選びましょう!
小児歯科
PEDIATRICS
小児歯科で大切なお子さまの歯を守りましょう
小児歯科では、お子さまの健康な歯を育てるサポートをしています。幼い頃から「歯を大切にする習慣」を身につけることは、大人になったときに「やっておいてよかった」と思える大切な習慣のひとつです。
お子さまの将来のために、小さいうちから歯の健康を守る習慣を一緒に作っていきましょう!
人の口腔器官(歯や顎の成長)は平均18歳頃にほぼ完成すると言われています。
「乳歯は生え変わるから大丈夫」と思っていませんか?実は、乳歯の健康は永久歯や顎の発育に大きく影響します。
体の健康と異なり、歯の健康は毎日の正しいケアと歯科医師の予防技術を組み合わせることで、病気を確実に予防できます。
お子さまの将来の健康で美しい歯を守ることは、親御さんにとって大切な役割のひとつです。「治療する」のではなく「予防する」ことを習慣にし、一生自分の歯で食べられる環境を作っていきましょう!
歯がきれいに並んだU字型の形を「歯列(しれつ)」といいます。歯列が乱れている状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といい、矯正治療の対象となることがあります。
不正咬合とは、歯並びや噛み合わせに問題がある状態のことを指します。具体的には、以下のような症状があります。
矯正治療を始める最適な時期は症状によって異なります。早めに歯科医院で相談し、お子さまにとって最適なタイミングで矯正を始めることが大切です。
くせ
指しゃぶり・爪噛み・身の回りのものを口に入れる、など。予防できるものもありますのでご相談ください。
遺伝
歯の大きさや顎の形は遺伝が影響する場合もあります。受け口や歯の数の異常など遺伝する事が多いようです。
食事
子供の頃から、柔らかいものばかりを食べていると顎の発達不良で歯並びが悪くなってしまいます。また、噛むことは顎の筋肉の運動だけでなく、顔の表情筋も使いますのでお子様の顔つきにも影響があります。
虫歯
虫歯がひどく乳歯の形が大きく損なわれると乳歯の歯列が小さくなり、永臼歯が生えるスペースがなくなります。虫歯は予防できますのでご相談ください。
お子様にも安心な設備小さいお子様のレントゲン写真をなるべく少なくしたい御父兄のために、本医院では被爆線量の少ないデジタルレントゲンを設備しております。また、初期の虫歯は診断が難しいのですがレントゲンと合わせて用いる検査器として、レーザーを用いて診査するダイアグノデントを導入しております。