歯科における医療用スリーブとその役割
しばらくブログの更新が空いてしまいました。
夏は大阪・関西万博に行ったりと、何かと慌ただしくしておりました。
ガンダムパビリオンで購入した「ガンダムの超合金」は、現在受付に飾ってありますので、ご来院の際はぜひご覧ください!
さて、今回は「歯科における医療用スリーブ」についてお話しします。
■ スリーブとは?
「スリーブ」とは、医療機器を覆う使い捨ての保護カバーのことです。
歯科では、機器を清潔に保ち、患者さんごとの感染を防ぐために使用します。
■ スリーブの主な役割
患者さんごとの交差感染を防ぐ(ディスポーザブルスリーブでカバー)
機器を血液や唾液から保護し、清潔な状態を維持する
滅菌できない電子機器部分を覆い、衛生管理を容易にする
清掃や滅菌の手間を減らし、作業効率を高める
■ スリーブを使用する主な機器
X線センサー(デジタルセンサー)
口腔内カメラ
光照射器
■ 当院での取り組み
当クリニックでは、口腔内カメラで撮影したお口の中の画像をモニターに映し、
患者さんにも見やすく・分かりやすい説明を心がけています。
ただし、カメラは電子機器のため滅菌処理ができず、消毒のみとなります。
唾液や血液が付着した際は次亜塩素酸やエタノールで拭き取ることになりますが、
それだけでは不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで当院では、撮影のたびにスリーブを装着し、使用後は毎回廃棄しています。
これにより、より安心・清潔な環境で診療を受けていただけます。
また、
コンポジットレジン修復(白い詰め物)や被せ物を装着する際に使う光照射器
エックス線検査で使用するブロックやイメージングプレート
などにも、使い捨てスリーブを使用しています。
これらはすべて、できる限り清潔な状態を保つための工夫です。
おわりに
医療用スリーブは、一見地味なアイテムですが、
患者さんに安心して治療を受けていただくための大切な存在です。
これからも衛生管理を徹底し、より安全な診療を心がけていきます。



