ラバーダムを使用した歯の根の治療について
2025年06月10日

根管治療(歯の根の治療)は、歯の寿命を延ばすために非常に重要な処置です。しかし、この治療の成功には「いかに清潔な環境で行うか」が大きく影響します。そのために欠かせないのが「ラバーダム防湿(ぼうしつ)」です。

ラバーダムとは?

ラバーダムとは、治療する歯だけをゴムのシートで隔離し、唾液や細菌の混入を防ぐ器具です。これにより、治療中の歯をクリーンな状態に保ち、感染や再発のリスクを減らすことができます。

なぜラバーダムが重要なのか?

根管治療では、歯の内部を細かく清掃・消毒し、再感染を防ぐことが最も重要です。しかし、口の中には多くの細菌が存在しており、唾液の混入があると治療効果が損なわれてしまいます。

ラバーダムを使うことで、以下のようなメリットがあります:

  • 細菌の侵入を防ぐ:無菌的な環境を保つことで治療の成功率が高まる
  • 器具や薬剤の誤飲を防ぐ:小さな器具が喉に落ちるのを防止できる
  • 治療に集中できる:視野が明瞭になり、精密な処置が可能

歯科医師として、そして一人の患者として

私は日々、患者さまに対して「自分が受けたいと思える治療を提供すること」を大切にしています。
その視点からも、ラバーダムを使用した根管治療は、私自身がもし治療を受ける立場になったとしても「絶対にやってほしい」と思える方法です。

ラバーダムの有無は、見た目にはわかりにくいかもしれません。しかし、その小さなひと手間が、治療の質と歯の寿命に大きく関わってくるのです。

最後に

根管治療は一度きりの勝負ともいわれる繊細な治療です。その成功の鍵を握るラバーダムの使用は、もはや「選択肢」ではなく「標準」であるべきだと、私は考えています。

これから治療を受けられる方、あるいは現在治療中の方も、ぜひラバーダムの有無について確認してみてください。
安心で確かな治療を受けるために、知っておいて損はありません。

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